坐骨神経痛の手術は本当に必要?まずは知っておきたい基礎知識
坐骨神経痛とはどんな症状?その原因を正しく理解しよう
坐骨神経痛とは、腰から足にかけて走る坐骨神経が圧迫・刺激されることで生じる痛みやしびれの総称です。
お尻から太もも、ふくらはぎ、足先にかけて電気が走るような痛みや、重だるさ、感覚異常が現れることが多く、日常生活に大きな支障をきたします。
原因はさまざまで、椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・梨状筋症候群・骨盤の歪みなどが代表的です。
特に中高年層では加齢による変形や筋力低下が原因となることが多く、長時間のデスクワークや運転など、同じ姿勢を続ける生活習慣も悪化要因となります。
重要なのは、「坐骨神経痛」という名前はあくまで“症状名”であり、“原因名”ではないという点です。
原因により最適な対処法は異なるため、早期に正しい評価とケアが必要です。
原因について詳しく知りたい方はこちら→https://oomori-kanade.com/symptoms/post-2589/
手術をすすめられる一般的なタイミングとは?
整形外科で「手術が必要かもしれないですね」と言われたとき、誰しもが不安に駆られます。
実際、坐骨神経痛に対して手術が検討されるのは、次のような場合です:
- 数ヶ月にわたり保存療法(リハビリ・薬物療法など)を行っても改善が見られない
- 激しい痛みやしびれで歩行・排尿・排便に支障が出ている
- MRIなど画像診断で明確な神経圧迫が確認されている
これらに該当する場合、医師の判断で手術が選択肢となるのは医学的にも妥当です。
ただし、多くの方が疑問に思うのは、「本当に手術しか方法がないのか?」という点です。
実は、多くの坐骨神経痛の患者さんは、手術に至らず改善しているケースも非常に多いのです。
実は多くの人が手術なしで改善しているという現実
近年、さまざまな研究結果からも、手術をせずに保存療法で症状が改善するケースが多数報告されています。
特に初期の症状や、痛みが一定の範囲にとどまっている場合は、施術・運動療法・日常生活の見直しによって痛みの軽減が見込めるのです。
例えば、姿勢の改善や骨盤の歪みを整えることで、神経への圧迫が軽減され、結果的に痛みやしびれが緩和されることがあります。
また、筋膜の硬さや関節可動域の低下を取り除くことで、血流が促進され、症状が和らぐケースも少なくありません。
当院でも、「整形外科で手術しかないと言われたけれど、ここで施術を受けたら改善した」というお声を多数いただいています。
もちろん、すべてのケースで手術が不要とは言えませんが、まずは保存療法にチャレンジする価値は十分にあると私たちは考えています。
坐骨神経痛で手術を検討している方は、一度、整体や接骨院での評価と施術を受けてみることをおすすめします。
その結果、手術を回避できる可能性があるかもしれません。
坐骨神経痛の手術にはどんな方法がある?
代表的な手術法①:椎間板ヘルニア摘出術(ヘルニア切除術)
椎間板ヘルニアは坐骨神経痛の代表的な原因の一つです。
腰椎の椎間板の一部が外に飛び出し、坐骨神経を圧迫することで痛みやしびれが起こります。
このようなケースで行われるのが、椎間板ヘルニア摘出術です。
突き出たヘルニア部分を切除して神経の圧迫を取り除くことで、痛みの原因を直接的に取り除く手術です。
手術は通常、全身麻酔下で行われ、数センチの皮膚切開で内視鏡や顕微鏡を使ってヘルニアを除去する方法が多く採用されています。
入院期間は数日〜1週間程度で、術後は再発防止のためのリハビリが必要となります。
ただし、ヘルニアの大きさや位置、年齢、生活スタイルによって手術適応かどうかは異なります。
全ての椎間板ヘルニアが手術対象ではないため、慎重な判断が求められます。
代表的な手術法②:脊柱管狭窄症に対する除圧術
高齢者の坐骨神経痛の原因として多いのが脊柱管狭窄症です。
背骨の中を通る神経の通り道「脊柱管」が狭くなり、神経が慢性的に圧迫されることで、下半身に痛みやしびれ、歩行障害が起こります。
このような場合、椎弓切除術や開窓術といった「除圧術」が行われることがあります。
これは、神経の通り道を広げて圧迫を取り除く手術です。
重度の場合には、除圧だけでなく背骨の安定性を確保するためにインストゥルメンテーション(ボルト・プレート)を使用した固定術が追加されることもあります。
この手術の目的は、長時間の歩行ができない・足に力が入りにくいといった「神経性跛行」や運動麻痺の症状を改善することです。
一方で、術後のリハビリ期間が長いことや、再狭窄のリスクがあるため、必ずしも第一選択とは限りません。
手術後の再発リスクとその後の生活について
坐骨神経痛の手術を受けたからといって、すべての痛みが完全に消えるとは限りません。
術後の経過は人それぞれで、神経の回復には時間がかかるケースもあります。
また、術後に一時的に症状が改善したとしても、身体の使い方や姿勢が改善されなければ再発のリスクは依然として残ります。
再発率に関しては文献によって異なりますが、椎間板ヘルニアの場合で5〜15%程度の再発が報告されています。
手術後は必ず医師の指導のもとでリハビリを継続する必要があり、安静にしすぎず適切な運動療法を行うことがカギとなります。
また、姿勢指導や生活習慣の見直し、骨盤や股関節周辺の柔軟性アップも、術後の再発予防に有効です。
かなで接骨院では、手術前後のリハビリや再発予防を目的としたアフターケアも積極的に行っております。
「手術を受けたがまた痛みが出てきた」「手術前に身体を整えておきたい」という方も、お気軽にご相談ください。
手術が必要なケースと、手術が不要なケースの違い
手術が必要とされる坐骨神経痛の代表的なケース
坐骨神経痛において手術が推奨されるのは、ごく一部の重症例に限られます。
具体的には、次のような状態が該当します。
- 排尿・排便障害:神経が重度に圧迫されることで膀胱や直腸のコントロールができなくなる
- 進行性の筋力低下:歩行困難、つまずきやすい、脚に力が入らないなどの症状
- 安静にしても強い痛みが続く:夜間でも眠れないほどの激痛が数週間以上続く
- MRIで神経の圧迫が明確:画像上で重度の椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄が確認されている
このような場合は、保存療法では回復が難しく、神経の損傷を防ぐ目的で手術が優先されることが多いです。
医師との相談の上、タイミングを逃さずに手術を受けることが、将来の後遺症予防に繋がります。
手術を回避できる可能性が高い症状の特徴
一方で、多くの坐骨神経痛患者は、手術を行わずに回復しているケースが非常に多いのも事実です。
以下のような状態であれば、まずは手術をせずに、保存療法や施術での改善を目指す価値があります。
- 痛みが動作時にのみ出る(長時間の立ち仕事や歩行後など)
- しびれが断続的で、時間帯によって軽減する
- 座る・立つ姿勢の工夫で症状が変化する
- 安静にしていれば緩和する
- 筋力低下がない、または軽度にとどまっている
このような状態では、神経の圧迫が一時的、または軽度であることが多く、筋肉・骨格・姿勢のアプローチで神経負荷を軽減できる可能性が高いです。
特に「姿勢の歪み」や「筋膜の硬さ」「インナーマッスルの弱さ」などが背景にある場合、整体・接骨院の施術が非常に有効です。
手術を急がず、セカンドオピニオンや整体での評価も重要
病院で「手術した方がいいかもしれません」と言われたとき、すぐに手術を決断するのではなく、一度セカンドオピニオンを受けることをおすすめします。
中には、保存療法の期間が不十分なまま手術に踏み切ってしまう方もいらっしゃいますが、それでは術後の満足度が下がることも。
坐骨神経痛は自然軽快する例もあるため、一定期間の非手術的治療を経てから再評価する姿勢が重要です。
また、整体や接骨院などで、筋肉・関節・神経のバランスをチェックしてもらい、身体の歪みや偏った使い方を改善することで、症状が改善するケースも多数あります。
かなで接骨院では、医療機関との連携も視野に入れながら、手術の適応であるかどうかの相談も可能です。
「できる限り手術は避けたいけれど、放置も怖い」という方は、まず一度ご来院ください。
手術を回避したい方へ—当院の坐骨神経痛専門施術
根本原因にアプローチする「姿勢と動作の評価」
坐骨神経痛の症状を引き起こす真の原因は、神経の圧迫そのものではなく、身体の使い方や姿勢の歪みにあるケースが多く見られます。
当院では、まず「なぜ神経が圧迫されてしまったのか?」という根本原因に焦点を当て、詳細なカウンセリングと評価を行います。
特に注目するのは、骨盤・背骨・股関節の動きです。
これらの関節がうまく連動していないと、腰部やお尻まわりの筋肉が過緊張を起こし、坐骨神経が圧迫されやすくなります。
また、日常生活でのクセ(立ち方・座り方・歩き方)が負担をかけている場合もあるため、姿勢撮影や歩行チェックを通じて、細かく状態を把握していきます。
表面的な痛みの緩和だけでなく、原因に対する根本改善を目指していることが、当院施術の大きな特徴です。
神経圧迫を和らげる筋膜リリースと深層筋アプローチ
坐骨神経痛の多くは、筋肉や筋膜の過緊張により神経が圧迫されているケースが非常に多く見られます。
とくにお尻の奥にある「梨状筋」や「中殿筋」、太ももの後ろの「ハムストリングス」などが硬くなると、神経の通り道が狭くなり、痛みやしびれが発生します。
当院では、筋膜リリース技術や手技療法を用いて、過緊張している筋肉を丁寧にほぐしていきます。
表層だけでなく、深層にアプローチすることで、神経への圧迫を効率よく緩和させ、症状の軽減を図ります。
さらに、神経の滑走性(神経が組織の中でスムーズに動く性質)を高めるモビリゼーション技術も取り入れており、痛みの出にくい身体づくりをサポートします。
「その場しのぎのマッサージではすぐに戻ってしまう」という方にこそ、深層筋や筋膜の癒着に着目した施術をぜひ体感していただきたいと思います。
マッサージについて詳しく知りたい方はこちら→https://oomori-kanade.com/symptoms/2613/
再発を防ぐための運動指導と生活改善アドバイス
坐骨神経痛の改善には、「症状を取ること」と同時に「再発させない身体づくり」が欠かせません。
そのため当院では、施術後の運動指導にも力を入れています。
具体的には、体幹(インナーマッスル)の強化、股関節まわりの柔軟性アップ、正しい姿勢の保持を目指したセルフエクササイズを提案します。
ご自宅でも無理なく続けられるよう、動画やシートで分かりやすくサポートいたします。
また、座りっぱなしのデスクワークや運転が多い方には、姿勢矯正用クッションや休憩時のストレッチ方法もご提案。
「日常動作のクセが痛みの原因だった」と気づく方も多くいらっしゃいます。
このように、当院では“その場限りではなく、根本的かつ持続的な改善”を目指して施術を行っています。
「手術はできるだけ避けたい」「再発しないようにケアしたい」という方は、ぜひ私たちにご相談ください。
予防について詳しく知りたい方はこちら→https://oomori-kanade.com/symptoms/2607/
坐骨神経痛と手術に関するよくある質問
Q1:坐骨神経痛の手術はどのくらいの割合で行われているの?
全国的な統計によると、坐骨神経痛のうち実際に手術を受ける人は全体の約5〜10%程度と言われています。
つまり、多くの方は保存療法(薬・運動療法・整体など)で改善しているということです。
「医師から手術を勧められたからといって、全員がその道を選ぶわけではない」という点をまず理解しましょう。
坐骨神経痛は、症状や原因に応じて改善法が大きく異なるため、個別対応が重要です。
Q2:手術をすれば必ず坐骨神経痛は治るの?
手術によって痛みやしびれが軽減するケースは多いですが、「100%完治」を保証できるわけではありません。
神経の回復には時間がかかるため、術後もリハビリや生活習慣の改善が必要です。
また、痛みの原因が神経圧迫以外にある(例:筋肉の緊張、姿勢不良など)場合は、手術をしても症状が残るケースもあります。
そのため、手術を決断する前には、複数の専門家の意見を聞くことが大切です。
Q3:手術をせずに改善する方法はありますか?
はい、あります。実際に多くの方が施術・運動療法・ストレッチ・生活習慣の見直しによって改善しています。
当院では、坐骨神経痛の症状と身体の状態を詳しく分析し、最適な施術プランをご提案しています。
特に、骨盤の歪み、筋膜の硬さ、インナーマッスルの弱さが根本原因となっている場合、手術を回避できる可能性は非常に高いです。
「病院では手術しかないと言われたけど…」と不安な方も、ぜひ一度当院での評価を受けてみてください。
改善について詳しく知りたい方はこちら→https://oomori-kanade.com/symptoms/post-2595/
Q4:坐骨神経痛の手術にかかる費用や期間は?
坐骨神経痛の手術にはいくつかの種類がありますが、保険適用の範囲で行われることがほとんどです。
自己負担額は3割負担で約10〜30万円程度が目安となります(入院・手術・リハビリ含む)。
入院期間は症状や術式によって異なりますが、3日〜1週間ほどの短期入院が一般的です。
ただし、術後も数週間〜数ヶ月のリハビリ期間が必要になることが多く、仕事復帰には個人差があります。
費用・期間だけで判断するのではなく、生活への影響や術後のケアのしやすさも含めて総合的に検討することが重要です。
Q5:整体や接骨院は手術後のケアにも通えますか?
はい、当院では術後の回復をサポートするリハビリや再発予防の施術も行っています。
「手術したけれど痛みが残っている」「術後の体の使い方を正したい」という方に多くご来院いただいています。
特に、骨盤の歪み・歩行パターン・姿勢の崩れが原因で再発するケースが多いため、術後のフォローは非常に重要です。
手術前後の身体の状態に合わせた施術を行うことで、より快適な日常生活へ戻れるようサポートいたします。
医師の指示や病院でのリハビリと並行して行うことも可能ですので、ご相談ください。
お電話ありがとうございます、
大森かなで接骨院でございます。